Hinaの海外奮闘記

2023年秋からリトアニアで博士課程留学中。2023年にイギリスの修士課程終了済。

イギリスのアポスティーユを日本から申請する方法

こんにちは、リトアニア留学準備中のHinaです。

2023年9月に「日本に帰国しているがイギリス在住時代の犯罪経歴証明書がほしい」となり、Police Certificate (犯罪経歴証明書)へのアポスティーユを申請しました。その際の具体的なやりとちやイギリスで入手した公的文書へのアポスティーユ申請方法についてお伝えします。

国際郵便の送り方も解説。

はじめに

全体としての流れですが、

①日本からオンラインでACRO (Criminal Record Office)にPolice Certificate を申請

 ↓

②イギリスから日本の自宅にPolice  Certificateが郵送される

 ↓

③オンラインでアポスティーユ申請手続き&費用支払い

 ↓

④指示された書類をコピー

 ↓

⑤Police Certificate本体とコピーした書類をイギリスのLegalisation Officeに郵送

 ↓

⑥イギリスから日本の自宅にアポスティーユつきで郵送されてくる 完了!

となります。①〜②は別記事↓で紹介していますので、今回は③~⑥について解説します。

hina-survival.hatenablog.com

 

申請方法

オンラインで申請手続き

以下リンクから申請手続きをスタートできます。

www.gov.uk

リンク開くとこの画面なのでStart Nowをクリック

アポスティーユほしい書類を選びます

ACRO Police Certificate を入力

枚数を選びます

サービスを選びます

 

 

個人情報とか入力します

費用支払い

この申請をしたあと、支払い画面が出てきますので指示に従いましょう。

日本から申請する場合、合計£55(約1万円)かかります。

紙書式での発行費用: Standard (paper-based)→£30

郵送費:Courier costs for paper-based apostilles / Rest of the world→£25

の合計です。

私はWISEのマルチカレンシー口座を持っていたのでそこからポンドで支払いました。

書類のコピー

全て終わると、Application Cover Sheet という「申請書送付状」といったもののダウンロード画面が出てくるはずなので、ダウンロードしましょう。

これをPolice Certificateとともに郵送します。

 

メールが届く

ここまでしていると自動返信メールが
FCDO Legalisation Office (fcdo.legalisation.office@notifications.service.gov.uk) から届きます。そこの指示にしたがって書類を郵送します。

 

メールには

"Using Courier recorded delivery, send us your documents with a printout of your application cover sheet or this email"

とあったので、クーリエ・レコードデリバリー(※)で先ほどのCover Sheet とPolice Certificateを以下住所に送るということがわかります。

Legalisation Office
Foreign, Commonwealth and Development Office
Hanslope Park
Hanslope
Milton Keynes
MK19 7BH

 

Legalisation Office へ郵送

さっそくCover Sheet とPolice Certificateをクリアファイルに入れ、A4封筒(つまり定形外規格内)に入れて準備完了

ただ、ここで問題が。

クーリエ・レコードデリバリーってなんぞ?

調べてみると、クーリエ・サービスは国際配達郵便で「民間の配達サービスで通関手続きを代行してくれる」ということがわかってきました。DHLとかFedExとかです。で、レコードなのでトラッキングできるような形で送れ、ということです。イギリスからのPolice CertificateはDHLで届いたので、向こうはそういうのを想定してるはずです。

ただ、結論として、日本で今回のような「信書(簡単に言うと今回のような証明書的な重要書類)」は、郵便局で「国際書留郵便」で出すしかありません!法律で決まってます!日本は重要書類の郵送は民間でなく郵便局使わないとなんです!!

(信書とは↓)

信書に該当するものを教えてください - 日本郵便

実際に使ったサービス

そのため、郵便局に行って、「国際書留郵便(定形外)+書類+航空便」にしました。50g扱いでお値段670円。ちなみに、これにさらに保険をかけることも可能です。

今回の送り方の特徴ですが

書留で手渡し配送にしてもらって、6000円上限の補償をかけた感じ。さらに保険かけると200万円まで補償されるが、結局は実損額とのこと(例えば私はPolice Certificate発行に1万円以上かけているが、向こうが事故で紛失したとなって無料で発行した場合、お金は支払えない。なのでいくら支払われるかは保険かける時点では不明)。

窓口で国際書留郵便を送りたいと言って税関通知書書状出してもらう(★)

(★)現在、世界的に郵便を送る際は「通関電子データ」といって、書状としてや物品内容等を手書きではなく、電子印刷したデータでやりとりする流れになっています。通関電子データの対象となるのはEMS(物品)、国際小包。小形包装物、国際eパケット(ライト)で、通常郵便物の書状は「物品」などを送る場合のみとなっています。 そして、2023年10月1日から印刷物(書留)も内容品の情報入力が必要になりました。しかし、私が送った10月上旬ではまだ移行期間で電子対応しておらず、家でオンラインで電子データを記入するのではなく、手書きで税関通知書を記入しました。

(詳しくは↓)

通関電子データ送信義務化について | 日本郵便株式会社

税関通知書の記入

さっそく税関告知書を書きます。内容品の項目ですが、Police Certificateが送られてきた時、DHLの書状に

内容品→Personal Document

価格及び通貨→1.20 GBP

とあったので、それをそのまま使いました。なぜこの値段なのか不明ですが。

正味重量→0.035

原産国→United Kingdom

も追加。

実際に郵便局で書いた税関通知書
国際郵便サービス悩んだのよ

以下は読まなくてもいいですが、私が色々格闘して選択肢からはずした記録です。こういうの、信書じゃなければ使えたはずなので記録として…

日本郵便レターパックライトを利用したDHL書類発送サービス→信書不可

・EMS(国際スピード郵便)→信書というか貴重品不可。保険とかつけられない

・国際eパケット(航空便扱い)→2023年10月1日から廃止。その後は小形包装物(航空扱い)(書留とする)を利用してくださいとのこと。

・小形包装物→取扱なし

・その他国際eパケット→取扱なし

当時の状況をエクセルで表にしましたが、選択肢があまりにもなく

www.post.japanpost.jp

…はい、閑話休題

戻ってくるまで実際にかかった時間

公式では、発行にかかる日数は5営業日+郵送にかかる分というお達しがありました。

2023年9月19日に郵便局で郵送

 ↓

10月6日にFCDO Legalisation Officeから受領メール届く

 ↓

10月11日にLegalisation Officeが使用したDHLから10月17日に到着予定と連絡

 ↓

10月16日に受け取りました。

ほぼ1ヶ月かかってます。

5営業日で発行してはくれましたが、現在日本~イギリス間の郵便が1~2週間はかかってそうです。

ちなみに、1番はじめにPolice Certificateを申請(8月6日)してから、最速で動いても合計2ヶ月半はかかってます!できるだけ早めに動きましょう!!

 

受け取り

実際のアポスティーユつきPolice Certificateはこんな感じで届きました。

DHLのパッケージに

封筒

さらに開けると

厚紙を芯にして厳重梱包

クリアファイル入りのPolice certificate。裏側にアポスティーユ!


このクリアファイルですが、よくよく見たら私が郵送したときのものでした。イギリスはあまりクリアファイルを見かけないので、郵送時にクリアファイル使うといいと思います!ちなみにPolice Certificate本体のときはまさかの封筒に剥き出しで入っておりました!それくらい書類の扱い雑です。なので今回地味に感動しました。

 

(↓日本のPolice Certificateの申請方法はこちらか)

hina-survival.hatenablog.com