はじめに
今年の7月にイギリス・ロンドンで行われた私の大学の卒業式に海外旅行も兼ねて参加してきました。しかし、直前に泊まったホステルでトコジラミ被害に合いました。トコジラミはベッドバグ(Bed Bug)や南京虫とも呼ばれています。虫や痕跡自体が観察できなかったためトコジラミとは断定できないのですが、被害状況からトコジラミと考えて対処しました。
最近日本でも問題になってきていますが、実際の被害状況や私が行った対処法について、海外での経験を共有できればと思います。ちなみに、被害状況の参考になればと患部の写真載せてるので、見たくない方は逃げてください!!!!
- はじめに
- 症状が出てから帰国まで
- 1〜2日目
- 3〜4日目
- 5日目
- 6日目
- 7日目(卒業式当日)
- 8〜11日目
- 13日目 (日本帰国)
- 帰国後の対応
- 予防はできる?
- 対策まとめ
- (個人的に)持っておくといいと思うグッズ
- 最後に
症状が出てから帰国まで
1〜2日目
ポチっとした小さいニキビサイズのものが腕に何箇所かあるのを発見。とりあえず、持っていたポーポー軟膏とデリケアを塗って様子見。なんか蕁麻疹とかできものかな、という感じで、そんなに痒くはなかったです。
このとき、なんでこんな軽く済ませたかというと、トコジラミは非常に痒い・腫れる・大量に刺されるとうイメージがあったことと、このとき体調が不安定でよく蕁麻疹が出てたからです。なので普段の体調不良と見分けがつかず。
たぶんこの時に泊まっていたホステルかその前に4日間くらい泊まっていたスロベニアのホステルで感染していました。しかし、どちらのホステルのクチコミにも一切トコジラミ情報はなく、またよく聞くベッドバグの痕跡(シーツやベッド。壁のすみにある墨汁が飛び散ったような)も全くありませんでした。
一応ホステルの口コミにも書いておきましたが、その後もトコジラミは発見されなかったそうです。そのため、今だに私の被害は100%トコジラミとは言い切れない状態です。
3〜4日目
ポチっとしたものが消えず、痒みが増してきました。さすがにおかしいなと思い始めた頃。しかし、この時点でもあまり腫れはなく、またネットで載っている患部の写真と一致しなかったので、「トコジラミじゃありませんように…!」と神頼みしていました。今思うとこのとき薬を本格的に使っていたら腫れはひどくならなかったのかも…?
5日目
朝起きたら、昨日の夜の患部がとんでもなく腫れていました、めちゃ痒い!!!そして午前中にもどんどん腫れてきて、手だけでなく首や足にも腫れが。ちなみに測ってみたら直径7cmくらいあるものもありました。いやなんかダニとか蚊とか疑うレベルじゃない尋常ない腫れです。全身で70箇所以上(腫れでカウントしたので実際はそれ以上)、そして、手足や首など露出しているところばかり刺されていました。体幹部は一切なし。そして一箇所に複数の咬み口かつ点々と線状につながっている。(これ、トコジラミの特徴だそうです。ダニとかは逆に服にいるので服に覆われているところ刺すらしい)。
その日の昼に移動する予定があり、とりあえずあらたなホステルへ直行。また、次の日に友達の家に泊まる予定でしたが感染させるとまずいのでキャンセルして、ホステルを延長しました。
この日の午後に、Boots(イギリスのマツキヨ的薬局)に行き、カウンターのお兄さんん患部見てもらって「虫刺されっぽいね」と言われ、抗ヒスタミン薬の塗り薬(£3.75)を買いました。アウトドア系の虫刺され(Bite/Sting)系のコーナーにありました。虫除け(insect repellent)とかあるあたり!
あとから考えるとこれが1番ナイスな判断だったし1番役に立ちました。それからこの軟膏を塗りまくる生活に。今後はこの軟膏常に持ち歩きます。日本のムヒみたいなのでもいいかもしれないけど、これ結構効き目強かったと思います(よく蚊に刺されてムヒ塗っている人)。
6日目
腫れがひかなくて悪化しているので、入っていた旅行保険のたびほが載せているロンドンの日経病院に行くことに。しかし、まずは予約取らないといけないのに、1つは電話が繋がらず、1つは休診日、1つは改装工事で病院がないというやばさ、いや情報アップデートしといてくれ、なんのための保険かよ(怒)
そこでNHSの救急(Emergency)なら予約なし(walk-through)で見てくれるかもと言われ、てどうにかたどり着いて受付すましたのに、かなり待たされてから「その程度のものだと見れない」と言われてもう怒りMAX。私以外誰も待ってなかったけどね!?そして受付で患部見せて理由行ってから30分待たせてこれ!??もうBootsしか信じないぞ私。
そのあとPrimark(イギリスのしまむら的な)で激安ワンピと下着を買って宿に。偶然だったんですが、ペラペラなワンピ
その新しい服を着てからコインランドリーに行き、洗える布類は全て高温の70℃設定で乾燥までかけました。厚生労働省の出している資料にトコジラミは『高温には弱く、50℃に 30 分、60℃に 10 分程度、100℃近くなら数秒さらされれば死亡します』とあったので、それを参考にしています。
(↓厚労省資料)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000074552.pdf
7日目(卒業式当日)
当日は日本から袴と振袖を持ってきていたのでそれを自分で着ました(この話もまたどこかでできれば…)。そしてこれまたラッキーでしたが、袴とローブでかなりの傷跡が隠れました。
さらに、友達がマークジェイコブスのコンシーラーを貸してくれたんですが、これで噛まれた痕が綺麗に隠れました!!!残念ながら日本では店舗ないんですが、ロンドンのSelfridgeで売ってますので、現地で買いましょう。ロンドン土産にもおすすめです。こういうお守り的カバー力最強ファンデを一つ持っていると、いざというとき心強いと思います。
(↓最強コンシーラー)
8〜11日目
抗ヒスタミン薬を塗り始めて4日目になり、急激によくなってきました。とはいえ、蚊に刺されて真っ赤になっている人くらいはありましたし、まだ目立つのでストールとかは巻いてましたが。露出してても異常ではない感じ?
このあとどんどん良くなります。また、おそらく私の荷物には感染していなくて、一度刺されただけかもしれないとも思い始めました。その後噛み跡が増えなかったので。
13日目 (日本帰国)
日本帰国時に、着替え一式(下着と靴含む)と黒いゴミ袋複数枚を家族に空港まで持ってきてもらいました。空港のトイレで全て着替えてスーツケースや荷物一式をゴミ袋に入れて、
車で自宅まで帰る予定だったので、車に詰め込みました。万が一車の座席に感染したらまずいので。
帰国後の対応
帰国後、2~3日かけて全ての荷物を消毒しました。
布類→「洗濯+アイロン」
洗えるものは全て洗濯してタンブラー乾燥。その後アイロンをかけました。洗濯だけだとトコジラミの卵は落ちないそうなのと、日本の乾燥機の温度がわからなかったのでダメ押しのアイロンによる熱攻撃。
スーツケースや洗えないもの→「炎天下放置+ドライヤー」
スーツケースや防水レインパーカー等、洗濯できない・乾燥機使えないものは、黒いゴミ袋に入れて真夏の炎天下に車の中に放置しました。曇りの日が多かったので数日間。ネットで見た記事に理論上50℃以上はいくとありましたが、心配だったので、スーツケースはその後ドライヤーで温風を当てて熱を加えました。その後スーツケースは掃除機できれいにしました。
その記事↓
https://jocee.jp/user/oderogu/00cb8139ae254692ac4c
予防はできる?
色んなブロガーとかが対策方をネットで共有してますが、ホステル雑魚寝旅だとかなり厳しいと思います。できんわ。
例えば、よく見る対策全部しましたが、以下のように意味がありませんでした。
①ベッドの下に荷物置かない→そこしか置き場がないホステルも多数
②バスルームにスーツケース→そもそも共有なので無理
③壁のシミや匂い、シーツの汚れなどチェック→今回なんの痕跡もなしで被害にあった
④宿の口コミチェック→一切口コミない(評価高い)ホステルで被害に
対策まとめ
私自身がトコジラミを見てないのでベッドバグ感染していたかも確定ではないですし、私の荷物にトコジラミがついていなかったのかもしれません。しかし、今のところ二次被害は出ていないので、旅先で被害にあった場合の対策をまとめます。
①ホステルのスタッフに伝える(私は被害が遅れて出で使ってませんが、部屋とか変えてもらえるかも)
②とりあえず持ってる布類全て洗濯して高温乾燥
③可及的速やかに抗ヒスタミン軟膏を入手
④ドライヤーをレンタルしてスーツケースに熱を通す
⑤無事な衣類は小分けのジッパー付きの袋に入れる(本とかも)
(個人的に)持っておくといいと思うグッズ
S字フック
床とかベッドに荷物置くのは不衛生だし温床なので、ちょっとしたものは、これに引っ掛けて壁とか二段ベットに吊るす。
虫刺されの薬
腫れるので抗ヒスタミン薬入り軟膏とか強力なのがおすすめ(医師・薬剤師の指示にしたがってください)
ジッパーつきのプラスチック袋
理論上、服とか小物とか全てジッパーつきの袋に小分けにして入れておけば被害の拡大防げると思うので、多いほど良い。トコジラミはガラスとかプラスチックみたいなつるつるしたところは登れないらしい。
ゴミ袋
保管するスーツケース包んだり、いざというとき汚染された服をしまったり。
ストール
首とか隠す。寒さ対策にも。
ペラペラワンピース
刺されると痒すぎて布が当たるだけで痒いので、風通しのよい服推奨です。ズボンとかだとかなり痒い気がする。あとペラペラだと速乾性もあってバックパッカーとか重宝すると思う。
最後に
以上トコジラミとの奮闘記でした。完全な予防は不可能ですが、今のところ病気媒介とかはしないので、被害にあっても落ち着いて対処してください。
もっと良い対策方とかあれば教えてください〜。